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論文

Effect of flowing water on Sr sorption changes of hydrous sodium titanate

高畠 容子; 柴田 淳広; 野村 和則; 佐藤 努*

Minerals (Internet), 7(12), p.247_1 - 247_13, 2017/12

 被引用回数:9 パーセンタイル:47.71(Geochemistry & Geophysics)

福島第一原子力発電所で発生している放射性汚染水の処理に使用されている含水チタン酸ナトリウム(SrTreat)の使用中におけるSr収着能の変化と変化の原因を明らかにするために検討を実施した。含水チタン酸ナトリウムでは99時間の模擬処理水の通水にて表面構造が変化し、H$$^{+}$$に対する緩衝能やSr収着割合が低下した。そのため、含水チタン酸ナトリウムは使用開始初期に変性が起こり、Sr収着能が低下するため、未使用の含水チタン酸ナトリウムのSr収着能を利用して求めた使用済み含水チタン酸ナトリウムのSr含有量は、実際よりも過大量となると想定された。

論文

水溶液とゼオライトとの混合物中での$$gamma$$線照射による2-chlorophenolの分解

熊谷 友多

放射線化学(インターネット), (99), p.53 - 56, 2015/04

分離核変換サイクルにおける発熱性核種の線源利用への展開を目指して、$$gamma$$線を用いた水処理法の吸着剤併用による高度化を目的として、水溶性有機物の放射線分解に対するゼオライトの添加効果を調べた。模擬物質として2-クロロフェノール(2-ClPh)の水溶液を用いて、$$gamma$$線照射による分解反応に対する各種ゼオライトの添加効果、溶液pHの影響、2-ClPh濃度の影響を調べた。その結果、モルデナイト型ゼオライト(NaMOR)の添加により2-ClPhがNaMORに吸着し、照射により吸着した2-ClPhが分解することを明らかにした。さらに、2-ClPhが分子状で溶存するpH条件が吸着に適しており分解効率が向上すること、2-ClPh濃度の増加とともに吸着量が増加し、分解が促進されることを明らかにした。

論文

Infrared absorption and Raman scattering spectra of water under pressure via first principles molecular dynamics

池田 隆司

Journal of Chemical Physics, 141(4), p.044501_1 - 044501_8, 2014/07

 被引用回数:15 パーセンタイル:51.43(Chemistry, Physical)

通常水分子の変角振動によるとされている1600cm$$^{-1}$$付近に現れるピークが超臨界水の偏光ラマンおよび偏光解消ラマンスペクトルでは消失することが実験により観測されている。一方赤外吸収スペクトルには対応するピークが明瞭に現れることが観測されている。本研究では第一原理分子動力学と分極理論を組み合わせることにより赤外吸収スペクトルとラマンスペクトルの解析法を構築した。我々の計算法により水の赤外・ラマンスペクトルの上記の奇妙な振る舞いが再現されることを示した。通常の水で1600cm$$^{-1}$$に観測されるラマンスペクトルのピークの起源を議論した。

論文

Study of radiation-induced primary process by ion pulse radiolysis

吉田 陽一*; Yang, J.*; 近藤 孝文*; 関 修平*; 古澤 孝弘*; 田川 精一*; 柴田 裕実*; 田口 光正; 小嶋 拓治; 南波 秀樹

JAEA-Review 2005-001, TIARA Annual Report 2004, p.183 - 185, 2006/01

シングルフォトンカウンティングシステムを用いて重イオンパルスラジオリシス技術を開発した。このシステムでは、溶液試料入射前に置かれた薄膜シンチレータにイオンを照射した時にシンチレータから発した光を溶液試料中に生成する初期活性種の検出光源として用いた。このシステムを用いて水中における水和電子の時間過渡吸収の測定が達成でき、これにより本技術の有用性が示された。

論文

Aquaculture of uranium in seawater by a fabric-adsorbent submerged system

瀬古 典明; 片貝 秋雄; 長谷川 伸; 玉田 正男; 笠井 昇; 武田 隼人*; 須郷 高信; 斎藤 恭一*

Nuclear Technology, 144(2), p.274 - 278, 2003/11

 被引用回数:127 パーセンタイル:98.72(Nuclear Science & Technology)

海水中に溶存するウランの濃度は3mg/m$$^{3}$$であるが、世界全体の海水ウランの総量は45億トンにのぼる。海水中のウランの回収に高い性能を有する高分子捕集材(ウラン捕集材)を用いる吸着法は、従来法に比べ経済的にすぐれる。吸着法ではウラン捕集材は吸着床に充填して使用する。原研は日本沖合7kmの太平洋で、深さ20mの海域で、上面サイズが16m$$^{2}$$、高さが16cmの吸着床を浸漬した。吸着床には総重量350kg,52000枚のウラン捕集材で構成される捕集材カセットを充填した。総浸漬期間240日の実海域試験でイエロケーキとして1kgのウランを回収することに成功した。

論文

Neutronics experiments for ITER at JAERI/FNS

今野 力; 前川 藤夫; 春日井 好己; 宇野 喜智; 金子 純一; 西谷 健夫; 和田 政行*; 池田 裕二郎; 竹内 浩

Nuclear Fusion, 41(3), p.333 - 337, 2001/03

 被引用回数:3 パーセンタイル:10.97(Physics, Fluids & Plasmas)

ITERで発生する14-MeV中性子に起因するさまざまな核的問題に対処するため、原研FNSでは一連の核融合中性子工学実験をITER/EDAのR&Dタスクとして行ってきた。前回のIAEA会議では遮蔽に関してバルク遮蔽、ギャップストリーミング、核発熱及び誘導放射能実験を発表した。これらの実験を受けて、ITERのより複雑な遮蔽に対する設計精度を実証するために、ストレートダクトストリーミング実験を実施した。また、冷却材喪失事故時の安全性を担保するために、新たに崩壊熱測定実験を開始した。さらに、水の放射化を利用した信頼性の高い核融合出力モニターを開発した。本論文では、ITER/EDAのタスクとして原研FNSで新たに実施したこれらの実験の結果について報告する。

報告書

The MIG2DF computer code users manual

木村 英雄

JAERI-M 92-115, 48 Pages, 1992/08

JAERI-M-92-115.pdf:1.06MB

本報告書は、計算コードMIG2DFについて述べたもので、本コードを有効に使うためのユーザーズマニュアルである。MIG2DFは放射性廃棄物地中処分の安全評価を目的として、多孔質媒体中における飽和-不飽和地下水流解析及び放射性核種移行解析を行う2次元有限要素法計算コードである。本コードは水平又は鉛直方向2次元断面及び軸対称系における計算が可能である。また有限要素法を採用したため、地層の不均質性及び異方性を容易に考慮することが可能である。地下水流の支配方程式はダルシー則に基づいたものであり、GalerKin有限要素法を用いて離散化されている。また核種移行解析では、移流、水文学的分散、平衡吸着及び崩壊連鎖を考慮することが可能であり、その支配方程式はBubnov-GalerKin(上流型)有限要素法を用いて離散化されている。

論文

Measurement of diffusion and sorption of radionuclides in rocks

下岡 謙司; 中村 治人; 柳田 剛*; 村岡 進

Journal of Nuclear Science and Technology, 22(10), p.833 - 840, 1985/00

 被引用回数:3 パーセンタイル:47.07(Nuclear Science & Technology)

岩石への放射性核種の吸着現象は結晶粒界への浸み込みと、その間隙水中での結晶表面での化学反応によるものと考え、岩石を粉砕しない状態で吸着実験を行った。花崗岩の小片への$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Cs,$$^{9}$$$$^{0}$$Sr,$$^{2}$$$$^{4}$$$$^{1}$$Am及び$$^{2}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Npの拡散を調べたところ、$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Csと$$^{9}$$$$^{0}$$Srは各イオンが吸着平衡を保ちながら拡散する機構で説明できる分布を示したが、$$^{2}$$$$^{4}$$$$^{1}$$Am及び$$^{2}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Npは溶液中での存在状態に大きく依存している様子がうかがえた。$$^{2}$$$$^{4}$$$$^{1}$$Amは岩石表面への沈着、$$^{2}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Npについては担体量が多く、岩石側に反応容量がなく早く拡散する。しかし、徐々に液性変化が起り吸着が進行する。花崗閃緑岩,安山岩,玄武岩,流紋岩,及び花崗岩について吸着試験を行った。$$^{2}$$$$^{4}$$$$^{1}$$Amは岩石の種類に関係なく、間隙水量にほぼ比例した吸着量を示した。流紋岩は特に水を吸いやすく、$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Cs,$$^{9}$$$$^{0}$$Sr及び$$^{2}$$$$^{3}$$$$^{7}$$Npの間隙水当りの吸着量は他の岩石に比べて少ない。

論文

Water and potassium ion absorption by deuterium oxide resistant winter rye seedlings

柴部 禎巳; 葉田 可林

Radioisotopes, 34(6), p.266 - 269, 1985/00

99%重水(D$$_{2}$$O)でも発芽するライムギの生理的性質をしらべた。ライムギ幼植物にD$$_{2}$$Oを吸収させると、組織水のD$$_{2}$$O濃度は、根では30min以内、茎葉では5~6hで、吸収液の濃度と平衡した。平衡値は、根で各吸収濃度の87%,茎葉で55%であった。茎葉へのD$$_{2}$$Oの移行速度は高濃度側でおそくなった。ライムギのK$$^{+}$$の吸収速度は、イネと同様に、D$$_{2}$$O濃度が増加すると低下し、0%D$$_{2}$$O下での39$$mu$$mol・g$$^{-}$$$$^{1}$$・h$$^{-}$$$$^{1}$$が97%D$$_{2}$$Oでは18$$mu$$mol・g$$^{-}$$$$^{1}$$・h$$^{-}$$$$^{1}$$になった。この相対吸収速度の対数と各D$$_{2}$$O濃度との関係は、直線すなわち指数関数で表現できた。D$$_{2}$$Oの生理抑制作用には濃度しきい値はみいだせなかった。50%の種子が発芽するに要する時間もD$$_{2}$$O濃度と相関した。D$$_{2}$$Oはライムギの発芽,水およびイオン吸収の過程を抑制し、その制御の割合は濃度に相関したが、イネの場合ほどおおきくなかった。

論文

ガスアンプル内表面に吸着した無担体トリチウムの脱離挙動

佐伯 正克; 平林 孝圀

Radioisotopes, 33(11), p.775 - 779, 1984/00

37GBq(1Ci)の無担体トリチウムガスを封入したパイレックスガラス内表面に吸着したトリチウムの脱離挙動を、フッ酸エッチング法及び等速昇加熱法で調べた。内表面には封入量の約10%に当る(3.9$$pm$$0.7)GBqのトリチウムが吸着していた。吸着したトリチウムは、水素状(HT,T$$_{2}$$)としてより、水(T$$_{2}$$O,HTO)化学形で脱離する成分の方が約1桁多かった。水成分の脱離速度は、アンプル全体では35KBq/minに達した。使用済アンプルの処理法を前もって良く考慮しておくことが必要であろう。

報告書

放射線照射したゴム材料の沸騰スプレイ液中における膨潤挙動

八木 敏明; 日馬 康雄; 伊藤 政幸; 岡田 漱平; 吉川 正人; 吉田 健三

JAERI-M 83-072, 35 Pages, 1983/05

JAERI-M-83-072.pdf:0.88MB

ゴム材料を、LOCA模擬環境に暴すと著しく吸水膨潤し、それが原因となって機械的性質、電気的性質が低下することがある。この現象には、放射線、熱、スプレイ液組成、ゴムの種類、配合など、種々の因子が関係している。本報は、組成、配合の判った各種のゴム材料を沸騰しているスプレイ液(水または薬液)に浸潰した際の、吸水膨潤率を測定し、あらかじめゴム材料に与えて置いた放射線劣化および熱劣化との関係を明らかにしたものである。試験した8種類のゴム材料は、放射線量が増すと、顕著な膨潤を示すようになる。また、薬液中にくらべ、沸騰水中の膨潤は約2倍大きい。ネオプレンとハイパロンのあるものは、膨潤率が最大になる線量が存在し、それ以上照射すると逆に膨潤率が減少する。真空中で照射した試料の膨潤は著しく低くなり、酸化劣化反応が膨潤現象に密接に関連していることをうかがわせている。

論文

Growth of yeast cells immobilized with porous swelling carriers produced by radiation polymerization

藤村 卓; 嘉悦 勲

Appl.Biochem.Biotechnol., 8, p.145 - 151, 1983/00

 被引用回数:14 パーセンタイル:48.69(Biochemistry & Molecular Biology)

液体燃料としてのエタノールを連続的かつ高速で、糖から生産することを目的として、放射線重合法を用いて酵母を固定化した。特に、放射線重合性のモノマー組成、水との混合比を変えて、担体の化学的組成・物理的構造を連続的に変化させ、発酵活性との関係を調べることを意図した。得られた固定化酵母のうち、最も活性の高いものを用いて発酵反応を行わせると、150合で100%の糖が、エタノールに変換されるという極めて高い活性の固定化物であることが判明した。この高い活性は500時間以上、保たれた。

論文

Behavior of iodine-131 during rinsing in-pile loop with demineralized water after fission product release experiment

山本 克宗; 中崎 長三郎; 岡川 誠吾; 横内 猪一郎; 伊丹 宏治

Journal of Nuclear Science and Technology, 17(1), p.67 - 76, 1980/00

 被引用回数:1 パーセンタイル:22.79(Nuclear Science & Technology)

炉内水ループ(OWL-1)で行なわれたFP放出実験後に、ループ一次系内の純水による洗浄を行なった。その際に、ループ中に残留している$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$Iの挙動を調べるために水中の$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$I濃度を測定した。精製系を停止した状態では、水中の$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$I濃度は次第に上昇し、約3日後に最高になり、その後$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$Iの半減期で減少した。$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$I濃度測定結果を数学的に解析し、水中の$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$I濃度変化、および水中の$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$I量と系の壁面に付着している$$^{1}$$$$^{3}$$$$^{1}$$I量との関係を表わす式を導いた。

論文

Adsorption of radionuclides in waste water on oxine-Impregnated activated charcoal; Adsorption characteristics of manganese-54 ion

本島 健次*; 立川 圓造; 神山 秀雄

Journal of Nuclear Science and Technology, 16(3), p.200 - 206, 1979/00

放射性コバルトおよびマンガンは種々原子力施設からの廃水中の放射性核種の90%以上を占める。マンガンイオンのオキシン添着炭による吸着挙動を調べた。イオンの吸着はマンガンオキシネートのpH依存性にともない高pH側でより強く吸着される。吸着に関する二つのパラメータ吸着容量および吸着速度を種々イオン濃度の関数として求め、先に報告したコバルトイオンについての結果と比較検討した。

論文

Removal of radiocobaltion in waste water oxine-impregnated activated charcoal; Column experiments

本島 健次*; 立川 圓造; 神山 秀雄

Nuclear Technology, 42(2), p.172 - 179, 1979/00

 被引用回数:4

オキシン添着活性炭カラムによる水中の放射性コバルトイオンの吸着除去に関する研究を行った。見掛けの吸着速度定数Kapは先にバッチ法で得た結果と同様な濃度依存性を示し0.06ug/me以下の濃度ではほぼ一定となる。又カラム破過時間を求めるに必要なパラメーターを実験的に求めた。計算値は実験値と$$pm$$10%以内でよい一致を示す。

論文

Removal of radiocobalt in waste water by activated charcoal using oxine as a chelating agent

本島 健次; 立川 圓造; 神山 秀雄; 今橋 強

Annals of Nuclear Energy, 5(1), p.5 - 12, 1978/01

 被引用回数:12

活性炭をオキシンで添着し、水中のコバルトの除去に関する特性を調べた。吸着容量は添着量と共に増加する。しかし初期吸着速度は変化を受けず、拡散律速であることを示している。無添着炭に捕集されたコバルトイオンは水により容易に洗い流されるが、添着炭に捕集されたものは洗い流されず、安定に捕集されている。吸着の初期では吸着速度は水中のコバルト濃度の0.91乗に比例する。

論文

Method for improving the collecting performance of iodine samplers under high relative humidity

成冨 満夫; 吉田 芳和; 福田 整司

Journal of Nuclear Science and Technology, 10(5), p.292 - 300, 1973/05

放射性浮遊ヨウ素のモニタリングに当って、その捕集材である活性炭濾紙およびカートリッジの捕集効率は、ヨウ素の化学的な性状、サンプリング時の雰囲気条件などに著しく影響される。実際のサンプリングではこれら条件が相互に影響しあって、再現性のある高い捕集効率を得ることが極めて困難である。ここでは、最も過酷な条件と考えられる湿度および性状の浮遊ヨウ素に対する活性炭捕集材の性能改善について、空気加熱法と沈着活性炭法とを比較した。空気加熱法はサンプリングする空気を70°~90$$^{circ}$$Cの範囲の温度に加熱して、活性炭への水蒸気吸着を除去することによりヨウ素の吸着を堅固にするものである。その結果、空気加熱法は沈着法より優れており、捕集性能に影響する種々の因子に対する捕集効率の依存性が一挙に解決され、かつ再現性のある高い捕集効率が得られることが分った。

口頭

Effect of a high-silica mordenite-type zeolite on degradation of 2-chlorophenol in aqueous solution by $$gamma$$-ray irradiation

熊谷 友多

no journal, , 

ゼオライト-水混合系での2-クロロフェノール(2-ClPh)の放射線分解について研究した。本研究ではモルデナイト型ハイシリカゼオライト(MOR)を用いた。MORは2-ClPhを吸着することに注目し、ゼオライト-水系の放射線分解に対する吸着と界面での反応の影響を調べた。その結果、$$gamma$$線照射によりMORに吸着した2-ClPhが分解することが分かった。吸着した2-ClPhの分解は水溶液中での分解と同種の生成物を生じた。また、吸着した2-ClPhの分解効率は水溶液中と同程度であった。しかし、2-ClPhの脱塩素化で生じる塩化物イオンの濃度はMORの添加により増加した。これは、塩化物イオンはMORにほとんど吸着しないため、吸着した2-ClPhの分解で生じた塩化物イオンが水溶液に溶出したためと考えられる。これらの結果は、吸着と界面での反応がゼオライト-水混合系の放射線分解において重要な役割を持つことを示すものである。

口頭

Diffusion and sorption of Sr in compacted sodium montmorillonite; Multispecies modeling

舘 幸男; 四辻 健治; 伊藤 剛志; 陶山 忠宏

no journal, , 

統合収着・拡散モデルが圧縮モンモリロナイト中に複数のSr化学種(2価陽イオンのSr$$^{2+}$$及び中性のSrSO$$_{4}$$(aq))が共存する系へ適用された。3種類のNa$$_{2}$$SO$$_{4}$$溶液(0.05, 0.1, 0.5M)で飽和させた圧縮Na型モンモリロナイト(乾燥密度800kg/m$$^{3}$$)中において、Srの実効拡散係数及び分配係数が、透過拡散法によって取得された。実効拡散係数と分配係数のいずれも塩濃度とともに急減に減少する傾向を示した。複数化学種が共存するSrの実効拡散係数は、PHREEQCによる反応移行計算との比較に基づき、2つの化学種の存在割合とそれらの実効拡散係数を考慮した重み付け調和平均として決定された。結果として、実効拡散係数の傾向性は、複数の化学種の寄与を考慮したISDモデルによって定量的に表現できた。イオン交換反応を考慮した熱力学的収着モデルによって、分配係数の塩濃度依存性も説明可能であることを確認した。

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